関東ウィメンズくらぶ便り

NO.5

第5回は山村(長谷川)千晶さん(学30E)の投稿です。

命を救うボタン

 関東ウィメンズくらぶの皆さま、こんにちは。
 大学卒業と同時に関東に出てきまして早や28年。外大を卒業したことも忘れていた矢先の2年前、関東ウィメンズくらぶの設立のお話があり、以来2回の交流会と世話人会で外大の同窓生の方々とお目にかかる機会をもちました。
 どなたも目標をもち、常に前向きで生き生きとしていらっしゃるので、私にとっては、いつもいい刺激になります。

 この投稿欄のバックナンバーでもお分かりになるように、外大の同窓生の中には吉沢佳子さんや久慈真理さんのようにマラソン愛好家もいらっしゃいますね。私自身はマラソンは苦手ですが、健康のためテニスを続けております。
 他にもウォーキングやジム通いをされているスポーツ愛好家も多いと思いますので、私は今日はAEDの話をしたいと思います。

 AEDとは、Automated External Defibrillator(自動体外式除細動器)の頭文字をならべたものですが、最近では空港、駅、スポーツクラブ、学校等の公共性の高い場所に設置されているのでご覧になっていると思います。

 スポーツ中の突然死というと私達スポーツ愛好家にとっては想像もしたくない事態ですが、過去に高円宮様がスカッシュのプレイ中に急死された出来事で心室細動という言葉がクローズアップされましたよね。

 何らかの原因で突然心臓が正常なリズムを失い、細かく震えている状態(心室細動)になると数分以内に確実に心臓が停止してしまう・・・
 このような状態の時に、電気をかけて心臓のリズムを戻すのがAEDなのです。AEDを当時使用できたのは、医師と医師の指示を受けた救急救命士。そして2001年から航空機に搭載されていましたので国際客室乗務員である私も数年前に訓練を受け使用資格を持っていました。

 以前は、限られた人しか使用できなかったAEDでしたが、2004年の7月から一般市民の使用が認められました。

 目の前で人が倒れていて呼吸もしていないとき、119番通報はできても救急車が来るまで黙ってみているのはつらいですよね。でも、今では皆さんにもできることがあるのです。

 とにかく、先ず、AEDを探してください。或いは周りにいる人にAEDを持ってくるように助けをもとめましょう。倒れている人が呼吸をしているかどうか分からないのに、AEDが本当に必要かどうかをあなたが判断する必要はありません。、すべて、AEDが判断してくれるのです。
 まず電極パッドを倒れている人の胸の2箇所に貼ります。(貼る位置はAEDのBOXに表示してあります)次に、AEDが自動的に心電図を解析したあと、電気ショックが必要なときには機械から指示が出ます。その場合に初めて通電ボタンを押せばいいのです。このときの注意点は倒れている人に触れていないこと。あなたも感電してしまいます。
 後は、AEDの音声メッセージの指示に従いましょう。もしあなたが人工呼吸や心臓マッサージができるのであれば、やりましょう。救急車が到着するまでAEDの指示通りに行動すればいいのです。

 とは言っても、AEDを使用するには勇気が必要ですね。私自身も年に一度の訓練を受けてはいても、このような場面に遭遇しないことを祈りながら毎回のフライトをこなしています。
 でもこのボタンを押すだけで人の命を救える可能性が高いのです。通りすがりの人かもしれないし・・・あなたの愛する人かもしれません。実は昨年暮れに我が社の機内でお客様の命をAEDで救った事例がありました。

 皆様、消防本部や日本赤十字が主催する地域のAED講習会があれば一度参加されてみてはいかがでしょうか。あらかじめAEDに触れ、事前知識をもっていると、いざというときに自信をもってボタンを押すことができるのではないでしょうか。

ちなみに、先日の東京マラソン2008では、36kmまでは1kmおき、36km以降では0.8kmおきにAEDを設置。また、AEDをもってコースを巡回する18のモバイル隊が、合計59台のAEDとともにランナーの安全を見守っていたという話です。



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