咲き始めた桜の花が吹き飛ばされそうな
風の強い春先の1日。関東ウィメンズくらぶ
第5回総会が千代田区神保町の学士会館で
開催されました。
 今年の参加者は24名と例年に較べ少なめ
でしたが、世話人の元へ届いたハガキには、
「育児が落ち着いたら必ず参加するので、どうか
それまで続けてほしい」とか
「引越しすることになり今年は参加できないが、
来年は是非さんかしたい」
などの暖かいコメントをたくさんいただきました。
 交流会をとても楽しみにして下さっている方が
増えてきて、交流会の存在が卒業生に浸透しつつ
あることをうかがわせます。


継続は力なり!



 ランチクルーズに始まり、卒業生・吉沢佳子さんやインド人実業家・黒田ポピーさんによる講演会、
関西と関東のみならず全国の文化や生活習慣についてそれぞれの体験談や意見を交換し合った
「ウィメンズチャット」など、これまで様々な企画を考えてきた交流会。

 第5回目の記念となる今回は、外大卒業生を講師に「透明水彩画体験教室」を企画しました。 今回、
講師を務めてくださったのは、学30Cの若葉(旧姓:松岡)恵子さん。

 若葉さんは1987年にアメリカ・ニューヨーク州モンローコミュニティカレッジで透明水彩画アートコースを
修了後、皆川妙美、永山裕子両氏に水彩画を師事し、横浜を中心に数多くの個展を開催されています。
若葉さんのプロフィール詳細は→こちら
若葉さんのホームページは→ こちら

 昨年の交流会の際、若葉さん本人から個展のご案内をいただいた時点でウィメンズくらぶ世話人会の
アンテナがヒットし、「第5回の企画はぜひ若葉さんに透明水彩画を教わろう」と即決した企画です。


関東ウィメンズくらぶ  第5回交流会の報告

2010年3月28日

 耳になじみの薄い「”透明”水彩画」ですが、絵本作家の
いわさきちひろさんの絵、といえばピンとくる方も多いのでは?
いわさきさんのイラストは、まさに透明水彩画の技法を用いた
作品なのです。
 もともとは、15世紀〜18世紀にヨーロッパで確立した絵画
美術の一分野で、色彩の透明感・グラデーションの美しさが
ひときわ特徴的です。

 体験教室では、まず若葉さんと透明水彩画との出会いから
お話がスタート。

 若葉さんと透明水彩画との最初の出会いは約25年前、ご主人のお仕事でアメリカに滞在していた頃。
外大時代には「絵を描くことなんて想像していなかった」という若葉さんに運命の出会いが訪れたのは、
とある美術館・・・ではなく、歯医者さんの待合室でした。

 そこに飾られていたのは、ピンクのユリの花の透明水彩画でした。何とも心和むその絵に若葉さんは吸い
込まれるように近づき、長い間じっと見つめていたのだそうです。ありふれた日常の中で訪れた出会いは
若葉さんの心をとらえ続け、やがて近くの大学に講座を見つけ、自分も学ぶことになります。生き方を変える
チャンスは、生活の中にもたくさん潜んでいるのですね。

                          

 日本における透明水彩画の認知度が低い頃で、帰国された時は本も少なくてがっかりされたそうですが、最近になって教室やテキストも急増し、認知度も急上昇しているそうです。

 楽しいお話をきかせていただいた後は、いよいよ
体験教室開講!

 世話人が準備したビデオカメラをメディアプロジェクタ
に接続し、若葉さんの手元を会場のスクリーンで映し
ながら作業を進めていきます。

 参加者には、ハガキ大の紙、パレット、筆、水入れ用
紙コップ、鉛筆などが前もって配布してあります。
 パレットには、若葉さんが用意して下さった5色の透明
水彩絵の具(ガンボージ、ウルトラマリン、ローズマダー、
ブリリアントピンク、インディゴブルー)があらかじめ置いて
あります。


 まずは、筆に水をたっぷりと含ませ、紙の表面全体に水を乗せるような感じで濡らしていきます。水が
乾かないうちに絵の具を落とすと・・・ふわっと優しく色が広がっていきます。

 最初は真剣なまなざしで紙に水を乗せていた参加者の皆さんですが、ここであちこちから声が上がり
ます。

                

 若葉さんいわく、透明水彩画でいちばん大事なのは「紙」だとか。透明水彩画はにじみとぼかしが
特徴なので、紙がしっとりしたまま色を重ねていくと、それぞれの色がにじんで混ざってしまいます。
 メインになる物をハッキリした線で描きたい時には、ドライヤーで紙表面の水気を乾かしてからで
ないと、どんどん滲んでしまいます。俊敏さと余裕が要求される透明水彩画。奥が深い・・・!

 穏やかに、でも真剣な雰囲気で創作の世界を楽しまれる参加者の皆さん。あまりの熱心さに、
当初の予定時間を少し延長して、とことんエンジョイしていただきました。

作業が完成し、作品を乾燥させている間を利用して、お待ちかね!
ランチタイム。

 中華のコースをいただきながら、今度はそれぞれの近況報告や
学生時代の思い出話に花が咲きます。

昼食後は、作品の品評会。

 力作ぞろいの中から数作品を選んで、
ビデオからスクリーンに映しながら、
若葉さんに作品の講評をお願いし、作者の
方々からも少し感想などを伺いました。

 参加者それぞれの個性が作品に表れて
いるのですが、テーマとしては、夜景や
風見鶏の館、桜並木といった学生時代の
思い出の地・神戸や夙川をイメージして
描かれたもの、時節柄、バラや若竹など
花や植物をテーマにした作品も多かった
ようです。
最後は学士会館玄関で記念撮影を行い、無事終了。皆さんが使われたパレットや絵具や
筆はご自宅でも楽しんでもらえるようにと、そのままお持ち帰りいただきました。
 今年の交流会は初めての体験型企画でしたが、皆さん思い思いに楽しんでいただけたよう
でした。

 準備段階からご指導まで様々なご協力をいただきました若葉さん、本当にありがとう
ございました。
次回の交流会も、皆さんの興味や好奇心を惹きつける企画を検討中です。ずっと
ご参加いただいている方はもちろん、今年はご参加いただけなかった方も、次回は
ぜひお越しくださいね。

 最後になりますが、ひとつご案内を・・・。
若葉恵子さんの個展が開催されます。期間は6月9日(水)〜15日(火)
横浜そごう9階市民フロア「ギャラリー・ダダ」にて。

 優しくて爽やかな透明水彩画の世界に、ぜひ遊びにいらしてください。
詳しくは→こちら

                                   (世話人 西村 朋美 学49P)



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こちらの3枚は当日の参加者の皆さんが描かれた
作品です。
下は若葉さんの作品の一例。

当たり前だけど、ずいぶん違う!